村上春樹と多和田葉子の文体にくらべたら、川上弘美の文体は神秘的だと思います。川上の短編小説では、現実の境界線が過ぎ行きます。たとえば、「うごろもち」のナレーターは川上ではありません。ナレーターは必ずしも人間でもありません。ナレーターが実は「モゲラヲグラ」という種類の動物です。これは、絶対に見込んでいませんでした。現実の世界にモグラヲグラがもちろんいないのに、「モゲラ」というナレーターは現実的に描かれました。ナレーターは人間ではないのに、彼の気持ちが良く分かります。「うごろもち」の中には、人間が実は一番変な生き物です。 毎日泣いてばかりです。文句を付けてばかりです。私はモグラヲグラになったら、今より幸せになるでしょうか?
チン・チュウ
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