2012年12月11日火曜日

谷崎の細雪


谷崎の作品の中で細雪という長編小説を紹介したいんです。



「細雪」は細くて軽く降っている粉雪で、和歌によく出る早春の桜花を意味します。この作品を訳されたサイデンさんは“Fine Snow”とか“Snow Flurries”などのタイトルを考えましたが、細雪の美しさが伝われなくて、結局翻訳本はThe Makioka Sistersになりました。

この小説はクラスで読んだ鍵は違うように、性や性生活についての作品ではないです。「細雪」大阪で住んでいる四人姉妹、「鶴子」「幸子」「雪子」「妙子」の話で、三女雪子の見合いから話は始まります。

小説の中心になるテーマは主人公雪子さんのご結婚です。昔の蒔岡家は豊かで、雪子さんの結婚の話をいつも断りました。しかし、蒔岡家はどんどん暮らしが貧しくなって、彼女を結婚させなければなりません。彼女の結婚は個人の問題ではなく、蒔岡家は何回も見合いをしますが、満足できる婿を捜せません。蒔岡家の姉妹たちは家族の伝統を誇りとして守ろうとしますが、現代化される日本は 待ってくれなくて、彼女たちもその影響で変わってしまいます。

結婚から現れる日本の伝統的な価値観と世界大戦の直前の日本の西洋的なライフスタイルの衝突を一家族の構成員が様々なエピソードで描いています。

-Junesoo Lee

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